Webディレクション検定を取得したときの話

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まだ会社員だったころにWebディレクション検定を取りました。振り返ると難易度は低めです。初学者にはちょうどいいくらいのレベルだと思います。

合格率は60%らしく、試験に落ちたら少し恥ずかしいなと思っていました。ただそのころはウェブディレクションを始めたばかりだったので、わからない単語もあり簡単だとは感じていませんでした。

会社員が資格を取ろうとすると休日も勉強するイメージがあります。私の場合、それはできませんでした。

理由は簡単で、子どもの世話や家事があったからです。あと書斎もありません。だから部屋にこもって、なんてできるわけがないのです。

そんな私は通勤時間を使って勉強していました。加えてGoogleの「20%ルール」にならい、勤務時間の10%くらいを試験勉強に充てていました。

20%ルールとは、勤務時間の20%を自分の担当業務以外の取り組みに充てていいとする制度です。知見が広がるのでいい制度だなと思っていました。なので会社には黙ったまま実行していました。会社に相談しても反対されるのは目に見えていたからです。

当時は育児・家事・仕事・朝活として筋トレをやり、これらに加えて資格勉強もしていました。当然のように、最後に寝て最初に起きる生活になります。今日も睡眠不足の状態です。

Webディレクション検定を取ったあとも、FPやウェブ解析士の資格勉強も順にしていました。そんな中で「うつ状態でもマネージャー昇格を期待されつつ退職したけど今思えば会社と交渉すればよかったかもという話」にあるマネージャー昇格について会社側からプレッシャーを受けていました。

そのうえコロナ感染拡大予防のために、慣れない在宅勤務も始まりました。コミュニケーションが多いディレクターにとってリモートワークは、最初はやりづらいばかりでストレスでした。

英語習得は大事だけど国語の学習はもっと大事なんじゃないかと思うという話」という記事を書きましたが、割と国語が苦手なのかもしれません。もしくはASDなので、リモートワークだと非言語の情報が読み取りづらいのかもしれません。

さらに石川県育ち、埼玉県在住なので、グチる友だちもいません。どちらかというと隠キャなので友だちづくりはド下手です。埼玉県に5年もいますが、近所に友人はいません。

こうして振り返ると、自分の置かれた環境や特性が悪いほうに働いていたのかなと思います。うつになったのは自然な流れだったのかもしれません。うつになると寛解するのに時間がかかります。

資格試験だけではありませんが、新しいことを始めるときは自分の置かれている状況を冷静に見ることをおすすめします。睡眠時間が少なかったり、試験勉強に充てる時間の捻出に余裕がなかったりするなら、環境を整えることを優先したほうがいいです。

ちなみにWebディレクション検定は更新のための受験が必要です。うつの私は更新していません。だから今は無資格です。

それでもいいんです。資格がなくてもウェブ制作の仕事は請け負えます。それにうつのときは、まず寛解に向けて努力することが大切です。

資格よりも生きること、元気に過ごすこと。これはとても大事なことです。楽しく生活できていますか? できているなら資格試験もいいでしょう。できていないなら、まずは生活を整えるところに注力したいですね。