先日「こども六法」という本を買い、読みました。
買った理由は、日本は法治国家なのに私は一切法律を学んでこなかったからです。いくつか本のレビューを見て、「こども六法」はその名のとおり子どものために書かれた本だったからです。
実際に漢字にはふりがながふってあるので、ひらがながわかれば読むことができます。また法律文も小難しい言い回しをそのまま掲載しているわけではなく、口語訳された理解しやすい文体や言葉づかいになっています。
日本に住んでいるのなら、日本の法律を知っていて損はないでしょう。それどころか武器になると思います。
印象的だったのは暴行についてです。実際に暴力をふるってけがをさせたり傷つけたりしないと暴行にならないのかと思っていましたが、違うようで、けがをさせなくても暴行にあたるそうです。たとえば当たらないように石を投げたり水をかけたり。また多くの人の前で人をバカにしたり悪口を言ったりしても罪になることがあると知りました。
あと日本国憲法は「法律をつくる国会、法律を使う裁判所や行政(内閣)など、国民の代表者を縛るもの」だと知りました。つまり憲法は権力を抑止して、国民の権利を守るためにあるということ。国民主権や戦争放棄のほか、「社会全体の利益に反しない範囲であれば、幸せになるために新しい権利を主張してもよい」という幸福追求権という権利も知りました。
私も2児の父なので、法律を知って子どもたちを少しでも守りたいですし、子ども自身にも法律を学んでほしいと願っています。
法律を知っていれば身に降りかかる危険を少しでも避けられるかもしれません。またそうした危険から、未然に距離をおくこともできるかもしれません。可能性ではありますが、この可能性を少しでも上げておきたいものです。
「こども六法」を読んでみて、単調な構成で眠くなりますがそれでも法律を知りたい初心者が読んでおきたい1冊なのではないかと思いました。