長女が小学校に進学した春にPTA総会がありました。どんな雰囲気なのか興味があり出席してみました。時間は1時間弱というところでした。
想像したとおり女性の保護者ばかりでした。唯一、PTA会長だけが男性の保護者でした。
この状況は父親をしている者として恥ずかしかったです。父親の育児参加や育児休業の取得率がわずかでも上がっているはずなのに、PTAに参加しているのはほぼ母親。
PTAは「ペアレント・ティーチャー・アソシエイション」の略称です。つまり保護者と教師の団体ということです。なのに保護者がほぼ母親なので、言い方を変えると父親不在の団体です。
女性視点で子どもを見守ることは大切ですが、それと同じくらい父親視点も必要だと思います。何事もバランスが大事だと私は考えます。
男性だからとか女性だからとかで、極端に違いを強調して優劣をつけるのは間違っていると思います。極論や優劣を言い出すと、父親と母親で分断を生み出すだけです。これでは子どものためにはなりません。
そうではなくて、例えば女性と男性は身体的に違いがあります。そこから生まれる生活の違いや家族の捉え方、仕事や未来に対する向き合い方も違ってくるでしょう。だからPTAには父親も必要だと思います。
思い切って、父親と母親の割合をあらかじめ決めてしまうくらいのことをやってもいいのではないでしょうか。というか、そのくらいやらないと父親のPTA参加率を高めることは難しいのかなと思います。
またPTAの総会のやり方にも疑問を抱きました。これだけインターネットが普及しているのに、PTA関係者が約50人も小学校に集まって紙資料が配布されて、役員側から一方通行で伝達・報告を受けていました。
これならオンラインミーティングでいいと思います。それなら仕事を休むことなく、中抜けしてPTA総会にも出席できます。紙資料も不要です。オンライン上で画像を見ながら話せばいいでしょう。
役員の皆さんはどうして改善しないのか不思議でした。しかし事実は違ったのです。実はこうした効率化に反対して阻んでいるのは数人の役員ではなく、そのほかの数十人の会員の方々でした。
先日の参議院選挙に出馬した「チームみらい」が言うように、テクノロジーをとことん活用した方がいいと思います。オンラインミーティングの活用はもちろん、PTAのウェブサイトの刷新も必要でしょうし、台湾のデジタル民主主義のように「Pol.is(ポリス)」でPTAの活動をいつでも誰でも提案できる状態にしてもいいかもしれません。「AI安野」のようにPTA活動や方針などへの質問をAIが受け答えする仕組みもできたら面白そうです。
なんにせよ民主主義のアップデートを求める政党が出てきたように、PTAはじめ学校教育も含めてアップデートが必要なときかもしれません。


