ウェブサイトを見てもらうにはカスタマージャーニーが欠かせないかもしれないという話

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ウェブサイトを見てもらうというのは、宇宙空間でひとつの星を探すのに等しいと思います。星と言っても地球や火星のような恒星だけではなく、星座をつくっているような星、つまりただの石も含めます。

宇宙には太陽のようにとてつもなく大きな恒星がある反面、無数の石やデブリがあります。ほとんどのウェブサイトはこうした石やデブリでしょう。宇宙探索しても探し当てるのはかなり難しいと思います。

そこで大切なのは2つあります。1つ目はやはりペルソナです。宇宙空間を自由に行き来できるとして、どの星にどんな人が訪れるのでしょうか?

ペルソナ設定の重要性は「カタログは万人向けではなくペルソナに向けた内容で制作するのがいいという話」でも書いています。ペルソナはあくまで仮説なので、当たっても外れてもある意味成功と言えるのです。

設定したペルソナに対して、ウェブサイトが数えきれないほどある宇宙で1つの星を見つけてもらうためには手段がいくつかあります。

●広告
単純ですが入り口を増やせば、それだけ訪問してもらえる確率は上がります。ただお金がかかるのがネックです。

●ブログ
とても小さいけれどもメディアと言ってもいいと思います。ペルソナ専用のメディアに仕立て上げることができれば大きな効果が期待できます。

しかも今までは記事を書く労力と根気強さが必要でしたが、今ではAIを利用すればかなり楽に記事を量産できます。プロンプト次第ですが、内容も充実した記事になるでしょう。

ただしブログ単体の場合、反響が出るまでに時間がかかるのは変わらないと思います。

●SNS
媒体を通して不特定多数にコミュニケーションする広告とは違い、ダイレクトにペルソナへ接触し双方向のやり取りができます。親近感を持ってもらえるのがいいところです。ただ炎上するリスクはあるので、SNS上でのキャラクター設定や高い倫理観が求められます。

●YouTube
これはブログと同じようにメディアと呼んでもいいと思います。ブログと違うのは動画なので、受け取ってもらえるハードルが低いことです。

ほかにも手段はありますが、いずれにしてもウェブサイトに訪問してもらうためには時間がかかります。

訪問までの時間を少しでも短縮して、早く成果を出したいものです。そのために大切なものが2つ目のカスタマージャーニーです。先ほど訪問を促す施策を紹介しましたが、やみくもに施策を行っても無駄が増えるばかりです。効果を最大化させるにはカスタマージャーニーは欠かせないと思います。

なぜならその人物の動向を知ることができるからです。もちろんペルソナを設定したうえでの話です。ペルソナの動向を知ることができれば、宇宙空間に来るタイミングで目立つ星を用意できます。つまり一番星です。

とは言っても、他の星も同じような施策を打っているに違いありません。だからカスタマージャーニーがあれば必ず訪問してもらえるわけではないでしょう。あくまで確率を上げることができるということだと思います。

訪問の確率をさらに上げるためには、おそらくペルソナにとって「推し」の存在になることがポイントです。きっと日ごろからコミュニケーションができていて、ペルソナの理想を体現していることが必要なのでしょう。