年長の娘がいじめに遭いました。
保育園でトイレをしていたのですが、その際に3人がかりで外側からドアを押さえられて閉じ込められました。まだ6歳の子どもがトイレのような狭い空間に閉じ込められたのです。しかも同じクラスの子ども3人によって。
これ以上ないというほど怖かったに違いありません。クラスメイトを信頼する気持ちを傷つけられたと思います。1人対3人という状況で無力感を味わされたでしょう。突然のことに困惑し、不安で仕方がなかったと思います。
保育園の先生から聞いても、娘は普段から話をよく聞きクラスでも協調性があり、いじめに遭うようなことはしていないということでした。
娘自身からいつも話を聞いていましたが、嫌なことを言われたりしてもなかなか言い返せない性格のようでした。理由は同じように嫌な言葉で言い返しても、クラスメイトを傷つけることになるからだそうです。
トイレ閉じ込め事件に関わった3人のうち1人目の女の子Aちゃんは状況を知らず悪気もなく、その場の楽しそうな雰囲気に乗ってしまっただけのようでした。Aちゃんについては無害だろうなと思っています。
2人目のBちゃんは発達障害で、クラスメイトにも殴る蹴る噛むなどの暴力があり、不測の事態が起きると癇癪を起こして椅子を投げる危険人物です。保育園でも、通常の年長の場合は先生が1人なのですが、Bちゃんがいることで役所から2人体制の許可が下りているそうです。
3人目のCくんは男の子です。以前から娘の話によく出てくる子どもで、いじめっ子だと知っていました。言葉づかいも汚いらしく、よく暴言を吐くそうです。また強いものに媚びて弱いものを叩く性格のようです。だから先生には逆らわず弱々しく見せて、クラスの弱い子ども、つまり女の子を中心に暴言を吐いたりいじめたりするそうです。
以前に書いた「子どもが登園しぶり!?年長だけど気長に慣らし保育から始めよう」では生活習慣が原因かと思っていました。実際に少しは登園しぶりが改善したように感じたからです。しかし事件をきっかけに、娘が登園したがらない理由がわかりました。BちゃんやCくんのように怖い存在、不安要素があり、保育園が安心できる場所ではなかったからなのです。
特に「自他境界が薄い子どもこそ心理的安全性を与えて会話することが大切だという話」にあるように、娘は発達障害で自他境界が薄い特性があることがわかりました(事件を機に受診して発達障害だと判明)。感覚過敏でもあるので騒々しい中で辛いときはイヤーマフをつけて過ごしています。今なら保育園に行きたがらなかった理由もわかります。とにかくBちゃんやCくんが怖いのです。毎日がトラウマの積み重ねなのでしょう。
今回のトイレ閉じ込め事件について、BちゃんとCくんは悪いことだと知っていた上で実行したと先生から聞かされました。そして先生が注意したところ謝ったから、保育園としてはBちゃんもCくんもすぐにお咎めなしになりました。むしろ悪いことを理解できる賢くていい子だという言いぶりでした。
事件の直後、言い返したりできない娘に対して、困ったことや被害に遭うことがあったら先生に報告するように言い聞かせました。保育園にも先生にも了承を得ていました。
はじめのうちは何度か成功しました。ですがこれもすぐダメになりました。原因はCくんです。娘が先生に報告しに行こうとすると、低く脅すような声で「(先生に)言うなよ」と言われるようになりました。娘は仕返しが怖くてもう先生に頼ることもできません。
反対にCくんは何かあると先生を頼ります。先日娘がなんとか登園できた日がありました。先生が遠くにいるときにCくんが「ピクミン」というゲームキャラクターの真似をしていて、死んだふりをしました。娘はピクミンを知っていたので、それを見て「死んじゃった」と言いました。
これをCくんは先生になんと報告したかというと「娘に『死ね』と言われた」と言ったそうです。それで娘は先生から注意を受けました。娘は「死ね」なんて言っていませんし、Cくんが真似していたピクミンの状態を言葉にしただけでした。
注意を受けた娘はパニックになり、頭の中は真っ白でグチャグチャの状態になったそうです。それで「話の流れに乗って謝ってしまった」と話してくれました。
後日、娘の言い分が正しいとわかりました。
繰り返しの部分もありますが、Aちゃんは問題視していませんし、Bちゃんは発達障害なので距離を少しでも置くしかないと諦めています。
問題はCくんです。いじめあり暴言あり脅しあり虚言あり。そのうえ距離を置こうにも、向こうから近づいてくるそうです。娘だけではなく、気弱そうな女の子には近づいて嫌がらせするそうです。小学校が違うのが救いです。
さて娘はというと、トイレ閉じ込め事件を機にいろいろな問題が発生しています。
- 自宅でトイレする際にドアを閉めておけない(今は閉められるようになった)
- 夜の寝つきが悪化した(今は眠れるようになった)
- 遠くを見るような感じでぼーっとしていることが増えた
- 母親への依存度が激しく増した
- 登園できる日が徐々に減り、登園できなくなった
- 包丁で自分を傷つけようと思ったと告白してきた
- ちょっと食べ物を落としただけで号泣するような精神状態になった
- 疲労感が抜けず、いつも脱力した感じでうつっぽい状態になった
まだまだありますがこのくらいに留めておきます。とにかく確実に被害の後遺症があらわれているということです。
被害を受けた娘が登園できない今も、加害をした子どもは登園しています。