「売上げは会議室でできるんじゃない、売場でできるんだ」の考え方は大事という話

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「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」という踊る大捜査線で織田裕二さん演じる青島が叫んだセリフは懐かしいですね。わが家はアンテナを引いていないのでテレビ情報はそのくらいの時代で止まったままです。

さてカタログやパンフレット、ポスター、動画、ウェブサイトなどあらゆる制作についてもこのセリフと同じようなことが言えます。

それがタイトルの「売上げは会議室でできるんじゃない、売場でできるんだ」です。印刷物だと店頭、ウェブサイトだとブラウザ上が売場と考えられます。

私はカタログなどの制作をしていたときはよく売場に行っていました。市場調査の一環です。店舗の中において自分の関わる商品の売場の状況、商品カテゴリーの売場において競合を含めた状況、競合の販売戦略の状況などさまざまなことが見て触ってわかります。

そしてプライベートでは販売員に接客されるのは嫌なのですが、仕事ではわざわざ接客されにいきます。着ている制服がメーカーによって違うので、各社どんな営業トークをするのか研究させてもらいました。

それで店頭で得たものを次のカタログ制作に活かします。その結果、販売台数や売上げの向上につながるというわけです。

経験上はっきり言って、事務所のデスクや会議室で考えたり議論しているよりも濃い情報が売場では得られます。事務所にこもったままカタログ制作しても、おそらく売れないカタログになるのがオチでしょう。売上げを上げようと思ったら売場に行くんです。

おそらくウェブサイトの制作をしていたとしても店舗の売場へ行くのも大切だと思います。売場の生の情報に触れることで、ウェブサイトに訪れない人、売場にもウェブサイトにも訪れる人、売場で購入を決定する人、比較検討ポイントなどいろいろな情報が見て聞いて触って知ることができるからです。

以前の記事「企画提案で獲得した2,000万円でキービジュアル作成のためパルクールのヤマカシに会った話」にある獲得した予算2,000万円の企画書のもとになったネタも売場を観察していたからまとめ上げることができたものです。

売上げを伸ばす打開策はないかなと少しでも思ったら、まずは売場に行くことをおすすめします。何かしら刺激を受けたり、アイデアが浮かんだりしますよ、きっと。