About Meでも書いたように以前までパナソニックの家電カタログの制作をしていました。カタログに限らず、パンフレットやポスター、チラシなど印刷物の制作をいろいろと。
制作のなかにはもちろん商品撮影があります。物撮りとも呼ばれます。カットリストをつくり、カメラマンに依頼・打合せして撮影に臨みます。
そこで割と忘れやすいのが表示部です。
表示部というのは液晶部分のことで、オーディオ機器でいうと何曲目か表示されるところです。通電しないと表示されないので、カットリストをつくるときなど頭の中でイメージしているだけだと、ついつい忘れてしまいます。
そういうときは撮影現場で決めます。たいていは家電の旧機種にならって表示させますが、たまに旧機種がないものもあります。
そんなときは商品の品番や商品名の一部を表示させます。そうした理由がないとあとで説明がつかないからです。
お客が撮影現場にいればその場で確認できますが、お客も忙しい身。商品撮影くらいだとあまり立ち会いません。
逆に信頼してくれているものと思って撮影していました。だから説明ができるなら現場判断で表示を決めていました。お客も納得済みです。
つまり商品撮影での表示部は制作側が、お客に説明できる内容で勝手に決めていました。まぁこのくらい些細なことは制作側が決めていかないとカタログ制作は回りませんからね。